党会合であいさつする立憲民主党の野田代表(中央)=17日午後、国会

 立憲民主党の野田佳彦代表は17日の党会合で、旧姓使用の法制化に関する高市早苗首相の姿勢を批判した。「第6次男女共同参画基本計画」の答申案に法制化の検討が盛り込まれたことを念頭に「私案を政府案として出した。最高権力者として権力行使の仕方に問題がある」と指摘。「首相は個人的な思いを実現するポジションではない」と述べた。

 政府の男女共同参画会議は12日、旧姓の通称使用の法制化を検討するとの記載を盛り込んだ案を示したが、反対意見が出て首相への答申が見送られた。野田氏は「熟議し、説得して通すのが、あるべきたたずまいだ」と強調。「高市政権には独断専行で勝手に物事を決める体質がある」と警戒した。