宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午前に鹿児島県の種子島宇宙センターで予定していたH3ロケット8号機の打ち上げを直前で中止した。日本版衛星利用測位システム(GPS)とも呼ばれる準天頂衛星システム「みちびき5号機」を搭載していた。設備系の異常のためだとしている。
みちびきは、衛星からの電波によりスマートフォンやカーナビなどで現在位置の把握を可能にするシステム。2018年に4機体制の運用を開始、米国のGPSなどを補い、電波を安定的に提供してきた。
政府は他国に頼らない自立したサービスを可能にするため、7機体制への増強を目指している。今年2月に6号機を先行して打ち上げており、今回が6機目。
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