【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ロシアによる侵攻で悪化した財政の再建には欧州連合(EU)が凍結しているロシア資産2100億ユーロ(約38兆円)が必要だと訴えた。多額の財政赤字を抱えており「凍結資産を活用する以外の代替策はない」と表明、武器購入や経済復興に充てる考えを示した。訪問先のオランダ西部ハーグでの共同記者会見で述べた。
EUは、18日からの首脳会議で凍結資産をウクライナへの融資に充てる活用案の合意を目指している。
ゼレンスキー氏は、早ければ2026年にも400億~450億ユーロを受け取って武器購入費などに充てたいと述べた。一部の支援国が援助を縮小する可能性に触れ「凍結資産なしでは経済的に立ち行かない」と強調した。侵攻で被った損失は凍結資産の約3倍に上るとし、全額の融資が認められても不十分との認識を示した。
ウクライナは26年の国家予算で、国内総生産(GDP)の約27%に当たる約2兆8千億フリブニャ(約10兆3千億円)を国防、安全保障関連費に充てる。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く
ポストする





