教員が女児らを盗撮し、SNSのグループチャットで画像を共有したとされる事件で、着替え中の少女の下着を盗撮したなどとして、性的姿態撮影処罰法違反や建造物侵入などの罪に問われた北海道千歳市立中の教諭柘野啓輔被告(41)の初公判が16日、名古屋地裁(村瀬恵裁判官)で開かれ、被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、3~4年ほど前にSNSでチャットメンバーとは別の中学教諭が盗撮した女子生徒の裸の写真を見て、自身も撮影したいと考え、盗撮方法を教えてもらったと指摘。教員らのグループチャットに加わり、投稿目的で盗撮するようになったと述べた。

 起訴状によると、6~7月、道内の中学校で着替え中だった少女2人の下着をペン型カメラで盗撮。1月には、当時14歳の少女の下着を撮影する目的で校内の女子トイレに侵入したとしている。

 事件を巡っては北海道、東京、神奈川、愛知、岡山の5都道県の教員や元教員らメンバー全員とされる7人が逮捕、起訴された。一連の事件の被害者は延べ65人以上となった。