国交省=東京・霞が関

 国土交通省は15日、2024年の水害による被害額(暫定値)が全国で7688億円だったと発表した。過去10年で3番目に大きい規模。都道府県別では、能登半島地震の被災地で豪雨災害が起きた石川が4661億円と最多で、全体の6割を占めた。

 住宅や道路などの被害額を都道府県からの報告を基に集計した。被害額の内訳は、住宅や農作物といった「一般資産」が約1100億円、道路や下水道など「土木施設」が約6450億円。建物被害は計1万965棟で、農地や宅地などの浸水面積は計2万1256ヘクタールだった。

 都道府県別で石川に次いで多かったのは、7月の豪雨で被災した山形が822億円。石川、山形はいずれも1961年の統計開始以来、最大の被害額となった。次いで大分と秋田がともに234億円だった。