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AsiaNet 201315 (0328)

 

【海口(中国)2025年12月12日新華社=共同通信JBN】第28回 China (Hainan) International Winter Trade Fair For Tropical Agricultural Products(中国(海南)熱帯農産物国際冬季交易会)が12月4日から7日まで海口で開催され、2000を超す企業と1万人以上のプロのバイヤーが参加し、約20万人が来場しました。

 

交易会では養殖、畜産、果物、野菜などの分野における新たな農産品種、先進技術、最新の機器などが間近で詳細に紹介されました。

 

一番の呼び物はキハダマグロの解体実演で、商品を見て、試食しようとする熱心なバイヤーや来場者が多数集まっていました。この美味しさを展示会場に持ち込んだことにより、スマートな育種技術と、海南省における「企業+拠点+農家」の統合された協同組合の組み合わせが際立ちました。

 

南シナ海はキハダマグロの豊かな生息地であり、重要な移動海域の役割を果たしています。Lingshui Li Autonomous County (陵水リー族自治県)は、持続可能な養殖の主要な試験場となっています。South China Sea Fisheries Research Institute(南シナ海漁業研究所、 CAFS)は、ここに中国初のキハダマグロ養殖のための沖合実証基地を設立しました。長年の研究を経て、人工産卵と市場育成で画期的な成果が達成されました。Lingshui County Agricultural Investment Groupだけでもこれまでに、1000匹以上のマグロの養殖に成功しています。

 

育種や養殖から加工やコールドチェーン物流に至るまでの産業の台頭は、農業の近代化とブランディングに向けた海南省の積極的な取り組みを象徴しています。海南省は省の公的なブランド「海南省生鮮品」を構築しています。海南省は冬瓜や野菜、Wenchang chicken(文昌鶏)、ティラピアなどの産業を発展させて、世界中の家庭により高品質の熱帯の商品を提供することを目指しています。

 

今年の交易会では、タイとパキスタンがダブル主賓国として招かれ、16の国と地域からの出展者が特色のある農産物を展示しました。

 

ウガンダからの出展者のStephen Kise氏は「私たちのコーヒーやソープストーン工芸品への反応はとても大きかったです。ここで一連のつながりをもった協働に向けたパートナーを見つけたいと思っています」と話していました。

 

ベトナムのVINAPIA Food Joint Stock CompanyのHuang Yundong営業部長は「中国は私たちが注目している重要な市場です。この交易会は私たちの販売を拡大するための素晴らしいプラットフォームです」と語りました。同社のドリアンやコーヒー、ツバメの巣を用いた食品には既に、多数の流通の引き合いが寄せられています。

 

このイベントには数千ものプロのバイヤーが参加し、その中には中国の大手卸売業者、小売業者、JD.comや Douyinなどの通信販売業者、タイやブルガリア、パキスタン、カナダ、シンガポールの国際的な調達グループが含まれていました。多くのバイヤーが地元の生産拠点を現地視察しました。こうしたバイヤーは、関税ゼロ、低税率、簡素化された税制など、海南自由貿易港の政策優位性を活用して、海南省の特産品を世界に紹介し、世界の製品を中国に導入することを目指しています。

 

Hainan Provincial Department of Agriculture and Rural Affairs(海南省農業農村庁)によると、この究極的な大規模農産物博覧会は、島全域にわたる海南自由貿易港の特別税関業務が始まる前から、効率的な「世界から買う、世界に向けて売る」プラットフォームの構築のために大きな注目を集めてきました。交易会では会場で5億9598万元の売上高を記録し、15億4600万元相当の注文を獲得し、総額51億6700万元超となる36件の協力プロジェクトが調印されました。

 

ソース: The 28th China (Hainan) International Winter Trade Fair For Tropical Agricultural Products