テレビ討論会に参加し握手を交わすチリ大統領候補のハラ前労働・社会保障相(右)とカスト元下院議員=9日、サンティアゴ(ロイター=共同)

 【サンパウロ共同】チリで14日、左派ボリッチ大統領の任期満了に伴う大統領選の決選投票が実施され、地元メディアによると右派で共和党のホセアントニオ・カスト元下院議員(59)が勝利した。信奉するトランプ米大統領にならうように不法移民の追放を訴えた。南米にトランプ氏に同調する政権が新たに誕生する。

 1973年のクーデターから90年まで統治したピノチェト軍事独裁政権以降、最も右寄りの政権になると目されている。大統領就任は来年3月11日で任期は4年。

 選挙管理当局によると、開票率83%時点でカスト氏の得票率は58・6%。左派、与党連合のジャネット・ハラ前労働・社会保障相(51)は41・4%。