青森県で最大震度6強を記録した8日の地震で、津波の第1波到達前後に各地で避難する車による渋滞が発生していたことが、13日、住民への取材と、位置情報を活用した人流データの分析で分かった。最大規模の津波浸水想定区域内で渋滞していた場所もあり、巨大地震が発生した際の避難の難しさが浮き彫りになった。
避難は「原則徒歩」とする自治体は多いが、高台まで距離がある住民や、高齢者や障害者にとっては車での移動が不可欠な場合もある。冬季は寒さも深刻だ。状況に応じた避難方法の整備や、渋滞の懸念を踏まえたルートの確保が求められる。
人流データはソフトバンクグループのアグープ社の協力で分析。同社は利用者の同意を得たスマートフォンアプリの位置情報などを匿名化して活用している。
分析結果によると、震度6強の青森県八戸市の中心部では、地震発生から30分後の8日午後11時45分ごろ、国道45号(八戸バイパス)や県道8号など、内陸側や高台につながる複数の道路でほとんど進んでいない車の密集がみられた。
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