高校ラグビー界で部員不足が深刻化している。第105回全国高校大会(27日開幕・花園=大阪)の島根県代表は予選なしで決まった。選手15人がそろったのは1校の異例の事態。中島誠一郎大会実行委員長は「地方にラグビーを継続できる環境がなく、都市部への一極集中になっている」と危機感をあらわにする。
11月、島根代表を決める一戦が予定された会場で公式戦は行われず、関係者の落胆した姿が並んでいた。予選参加は石見智翠館だけで35大会連続出場が決定。他の学校は15人に満たず、複数校による合同チームも組めなかった。ラグビー部のある県内の高校は3校。県高等学校体育連盟ラグビー専門部の安藤哲治委員長は「ラグビーを続ける選択肢が少ないことが大きい」と嘆く。
石見智翠館は全国大会登録選手の大半が県外の中学出身だ。中学生がプレーする島根ジュニアクラブには14人が所属。山本雅透代表によると、過去に環境を求めて隣県の強豪高校に進学した選手もいるという。
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