ドイツのマイティ・スペースと覚書を締結したBULLの宇藤社長(左)=11月、ドイツ(BULL提供)

 スペースデブリ(宇宙ごみ)対策装置開発のBULL(ブル、宇都宮市中央3丁目、宇藤恭士(うとうやすひと)社長)が、海外の宇宙関連企業との協業を進めている。これまで取り組んできたロケット関係事業に加え、10月にインドの人工衛星開発事業者と、11月にはドイツのソフトウエア開発業者と、それぞれ戦略的な連携確立に向けた覚書(MOU)を相次いで締結し、実証事業の準備を進める。ベンチャーキャピタル(VC)や金融機関からの資金調達も行い、製品開発や海外展開を推進していく。

 ブルは、役目を終えたロケットなどを大気圏に落として燃え尽きさせ、デブリとなるのを防ぐ装置「HORN(ホーン)」を開発している。