【モスクワ共同】昭和天皇を題材にした映画「太陽」などで知られるロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督は9日、多くの映画や文学が理由の説明なしに発表を禁じられていると指摘。政府による「外国の代理人」(外国スパイと同義)への指定を通じた排除は「人を辱め、発展を阻む間違った判断だ」と批判した。プーチン大統領が出席する人権関連の評議会で訴えた。
現政権に対する公の場での批判は異例。ソクーロフ氏は22年の映画「独裁者たちのとき」の国内上映を文化省に禁じられた。
ソクーロフ氏によると、芸術界では若者をはじめ政治の話題を避ける傾向があるといい「開かれた議論の機会がないことは、才能ある人々に深刻な打撃」と主張した。
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