突然の大きな地震が深夜の静けさを切り裂き、就寝中の人々を襲った。「どーんと揺れた」「すぐに家を飛び出た」。8日に津波警報が出た青森、岩手両県の沿岸地域。住民らは0度前後の寒さの中で避難を迫られた。「北海道・三陸沖後発地震注意情報」も初めて発表。レジャーのキャンセルが相次ぎ、観光地に影を落とした。
青森県八戸市の40代男性は「寝ていたら急に突き上げるように揺れ、その後長い時間、縦にも横にも揺れた」と振り返る。同市のビジネスホテルの男性従業員は「机の引き出しが開いたり物が落ちたりした。宿泊客は一度外に避難したが、津波警報が出たので最上階に避難してもらった」と話した。
岩手県釜石市の女性(75)は寝ようとしたところで地震が起きた。「クマの出没が怖く、介助が必要な夫やネコもいるので避難するか迷った」。娘が運転する車で高台に逃げた。
両県の沿岸自治体は冷え込み、岩手県久慈市の男性職員(27)は「避難しようとしたら車のフロントガラスが凍っていた」と語った。
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