【ストックホルム共同】ノーベル生理学・医学賞選考委員長を務めるスウェーデンのカロリンスカ研究所のオッレ・シェンペ教授は9日までに、坂口志文大阪大特任教授を「免疫を抑える細胞の研究に光が当たらない中、長く続けた唯一の研究者だ」とたたえた。化学賞選考委員長のルンド大のハイナー・リンケ教授は北川進京都大特別教授の開発した「金属有機構造体(MOF)」を「空気の水蒸気から水を回収できれば魔法のようだ」と称賛した。
それぞれ共同通信のインタビューに応じた。
坂口さんは1995年に過剰な免疫を抑える「制御性T細胞」の存在を報告した。多くの人がその重要性に気付いておらず、共同受賞するメアリー・ブランコウさんら2人の研究が鍵となり大きく発展した。制御性T細胞の働きを利用した治療法は実用化していないが、シェンペさんは「免疫の仕組みを明らかにした基礎研究として価値があった」と評価した。
さらに「重要な基礎研究は最終的に臨床応用につながることが多い」として「いずれ新しい治療法が出てくるだろう」と期待した。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く
ポストする




