来年1月24日に任期満了を迎えるNHKの稲葉延雄会長(75)の後任に、副会長の井上樹彦氏(68)が就任する見通しとなったことが8日、関係者への取材で分かった。井上氏に決まれば、18年ぶりの内部昇格となる。
元日銀理事の稲葉氏を含め、近年は6人連続で外部登用となっていた。NHK内部から会長に就任するのは2008年に職員のインサイダー取引の引責で任期満了日に辞任した橋本元一氏以来。
経済界出身の会長が1期3年で交代しながらガバナンス(組織統治)強化といった改革を進めてきたが、内部登用への転換で、受信料収入の減少など経営課題への対応の継続性を重視した形だ。
井上氏は福岡県出身。1980年にNHKに入局し、政治部長や編成局長を経て、NHKと民放が共同出資する放送衛星システム社長などを歴任した。2023年からNHK副会長を務めている。
内部出身の会長を巡っては、橋本氏の前任者の海老沢勝二氏も職員の不祥事で引責辞任した。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く
ポストする



