国土交通省は、クマの通り道となる河川敷で木々の伐採を進めている。各地で相次ぐ被害を受け、クマの隠れ場所となる茂みの除去や、重機による草木のなぎ倒し作業を加速し、出没しにくくする。捕獲用箱わななどの河川敷での設置許可手続きも簡素化し、効率的な駆除につなげる。

 国交省によると、クマは山間部から河川敷の木立や草むらを通って、市街地に下りてくるケースが多い。国が管理する河川の堤防沿いや中州では普段から伐採作業に当たっている。クマの目撃地点を中心に作業を急ぐ必要があり、政府の2025年度補正予算案に関連経費を計上した。