【ストックホルム共同】ノーベル賞を受賞する坂口志文大阪大特任教授(74)が7日午後(日本時間同日夜)、ストックホルムのカロリンスカ研究所で記念講演し「(自身が発見した)『制御性T細胞』は臨床応用の段階へ入った。この働きをコントロールすることで自己免疫疾患やアレルギーの治療、臓器移植の安全性向上につながる可能性がある」と話した。
坂口氏は、体内の過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の働きを弱めることで、がんの治療ができることも説明した。
さらに「人生のパートナーであり、共同研究者の妻教子らに感謝する」と締めくくった。
坂口氏は「免疫寛容における制御性T細胞、その発見と臨床応用への展望」と題して英語で講演した。免疫寛容とは、免疫反応を起こさないようにする体内の仕組み。
記念講演は6日から始まったノーベルウイークの主要行事。授賞式はダイナマイトの発明で巨万の富を築いたスウェーデンの化学者、アルフレド・ノーベルの命日の10日(日本時間11日未明)に開かれる。
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