日銀が18、19日に開く金融政策決定会合で市場は政策金利の引き上げを想定するが、円相場は安値圏が続く。やや円高には振れたが、上昇を続ける長期金利とは対照的だ。円安は輸入製品の高止まりで物価高が続くリスクになる。財政悪化懸念に加え、利上げしても金利水準は依然低いためとみられ、日銀は利上げを続ける道筋も示す必要に迫られている。
日銀の植田和男総裁は1日、講演で「(12月会合で)利上げの是非について適切に判断したい」と発言。それまで1ドル=155円台で推移していた外国為替市場で、日米の金利差の縮小を見込み円高が進んだ場面もあったが長続きせず、円安傾向は変わっていない。一方、国債市場では長期金利が上昇を続け、5日の新発10年債の利回りは約18年半ぶりの高水準である1・950%台まで達した。
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「高市政権の積極財政で円安を止めるのは難しい」と指摘する。
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