世界で初めて16歳未満のSNS利用を禁止する法律が10日、オーストラリアで施行される。「もっと早く規制されていれば今も生きていたはず」。メルボルン郊外に住むロブ・エバンズさんは唇をかむ。いじめを機にSNSでやせる方法を調べだした娘は入退院を繰り返した末、15歳で自殺した。子どもを守るために日本でも法制化する必要があると訴える。
娘は学校で体形をけなされたのをきっかけに、容姿に劣等感を抱くようになった。摂食障害になり、約2年で計38回入院。2023年、自ら命を絶った。
14歳でSNSを使い始めた。「お父さん見て」。1日計200キロカロリーしか摂取しなくても健康体だと主張する動画。ロブさんは科学的根拠がないと説明したが響かなかった。
太ももの間にすきまがほしい。二重あごが嫌―。救急搬送され、退院すると入院中に増えた体重を落とすことに躍起に。ロブさんは娘が「非現実的な理想像」に執着するようになったと考える。
国内では禁止法に反対する声もある。だがロブさんは「命を守るためにはルールは不可欠」だと語る。
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