東京都世田谷区は5日、太平洋戦争中の空襲や艦砲射撃で障害が残った民間被害者に見舞金3万円を支給すると決めた。同日の区議会で関連条例が賛成多数で可決、成立した。希望する被害者には聞き取りをして記録に残し、区の平和関連事業に活用する。
国会では超党派の議員連盟が一時金50万円の支給を柱とする法案を作成したが、自民党内に反対論があり、提出に至っていない。保坂展人区長は区議会で「国は軍人・軍属への補償を進めてきたが、民間人には救済が届かない現実がある。戦後80年の節目に、何ができるか真剣に検討した」と説明していた。
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