大阪・関西万博会場のシンボルだった大屋根リングの解体作業が始まったことが分かった。日本国際博覧会協会が5日、明らかにした。大阪市にある会場跡地の西側部分で、木材として再利用するため今月から屋根や柱の撤去に着手。一部は能登半島地震で被災した石川県珠洲市の復興公営住宅に利用される。
リングは高さ最大約20メートル、1周約2キロで「世界最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定された。人が上れる形で保存する北東部約200メートルを除き、2027年8月までに撤去を完了する予定。多くはチップとしてリサイクルされる。
横山英幸市長は市役所で記者団に「少し寂しいが、形を変えて生まれ変わる」と述べた。
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