生のバンド演奏付きで毎月開かれるかぬまうたごえ喫茶

 【鹿沼】参加者がバンド演奏に合わせて歌を楽しむ「かぬまうたごえ喫茶」が21日の開催で100回目の節目を迎える。東日本大震災直後の2011年4月に音楽の力で市民を元気づけようと始まり、高齢者の生きがいや健康づくりにも貢献している。新型コロナウイルス禍の時期もテレビ放送形式で継続。参加者は延べ7千人を超えた。同日は睦町の鹿沼商工会議所アザレアホールで、声楽家によるミニコンサートを開く。

 うたごえ喫茶は戦後間もなく都内の料理店で始まり、反戦平和の歌などが歌われた。

 市内では市民有志が運営し月に1度、下横町のまちなか交流プラザで開催。平和の歌だけでなく叙情歌や歌謡曲、童謡などを歌う。毎回50人ほどが訪れ、市外からの常連もいる。

 参加者の大半が高齢で、関係者は歌を通じた脳の活性化も期待しているという。

 20年3月以降、同プラザは新型コロナウイルス禍で利用できない期間が続いたが、鹿沼ケーブルテレビの協力を得て同月からは放送形式で継続。リアル開催を再開した今でも隔月で、開催の様子を収録して放送している。

 100回記念では、通常の内容に加え、特別イベントとして声楽家篠崎加奈子(しのざきかなこ)さんをゲストに迎えたミニコンサートも行う。実行委の岩瀬進(いわせすすむ)代表(71)は「音楽を聴くだけでも良いので気兼ねなく参加してほしい」と呼びかけている。午後1時半~4時。入場料500円。公式LINEか電話で申し込む。

 (問)楠さん090・2216・1220。