【ソウル共同】韓国の李在明大統領は3日、尹錫悦前大統領の「非常戒厳」宣言から1年となるのに合わせ、国民に向けて「特別声明」を発表した。李氏は国民が平和裏にクーデターを防いだと強調。「高い主権意識と民主主義の驚くべき回復力を世界に示した」とたたえた。さらに、12月3日を「国民主権の日」に指定することも明らかにした。
海外メディア対象の記者会見も実施。4日に政権発足から半年を迎えるのを前に「民主主義の回復」と国政の安定を国内外にアピールする狙いがある。
尹氏は昨年12月3日夜、当時野党で李氏が代表を務めていた「共に民主党」が国政をまひさせていると主張して戒厳令を宣言。国会などに軍を投入したが、国会の解除要求決議を受け、4日未明に解除した。
尹氏は弾劾訴追されたほか、今年1月に内乱首謀容疑で逮捕、起訴された。憲法裁判所は4月、罷免を決定。6月の大統領選で李氏が勝利した。
李政権下では、戒厳令に加え、尹氏の妻金建希氏を巡る疑惑など、尹前政権を巡る不正追及が多方面で続いている。
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