公益財団法人「新聞通信調査会」主催のシンポジウム「岐路に立つ日本の政党政治」が2日、東京都内で開かれた。ノンフィクション作家の保阪正康さんは基調講演で、戦前はメディアが政府の監視下に置かれ、議会制民主主義が機能を失い、軍国主義に突き進んだと説明。政治と報道の関係を「車の両輪だ」とした上で、報道が果たす権力監視と検証の重要性を強調した。
保阪さんは、新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた高市早苗首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」との発言に言及。「一死報国」などの標語が使われた戦前を連想させると指摘した上で「疑問を持たざるを得ない」と警鐘を鳴らした。
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