解禁されたボージョレ・ヌーボーを味わう参加者=20日午後7時10分、宇都宮市本町

 フランスのブルゴーニュ地方で造られるワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」解禁日の20日、宇都宮市内ではイベントが催され、ワイン愛好家らが「今年の味」を堪能した。

 宇都宮東武ホテルグランデが企画したパーティーには、待ちわびた約30人が集まった。シニアソムリエ・伊藤邦夫(いとうくにお)さん(57)によると、今年は特にフレッシュで芳醇(ほうじゅん)な香りが特長で、酸味と甘みのバランスも良いという。

 6種類のボージョレ・ヌーボーなどが振る舞われ、参加者はブルゴーニュ地方の郷土料理と合わせて楽しんだ。同市松原3丁目、建設業関克之(せきかつゆき)さん(60)は「渋みが少なくてまろやか。今まで飲んだ中で一番おいしい」と絶賛した。

 ホテル近くのバンバ市民広場では「バンバdeボジョレー」(宇都宮中心商店街活性化委員会主催)も開かれ、来場者はピザやステーキなどを満喫しながらワインを味わった。

 初めて訪れた同市馬場通り3丁目、行政書士塩田陽子(しおだようこ)さんは「おしゃれな雰囲気もいい。今年のボージョレもおいしい」と満足げだった。