白く霜が降りた下草=12日午前6時55分、宇都宮市福岡町

 栃木県内は12日朝、放射冷却の影響のため各地で冷え込みが強まった。最低気温は全14観測地点のうち8地点で今季最低を記録。宇都宮や真岡は12月上旬並みの寒さとなった。

 宇都宮地方気象台によると、県内で最も気温が低かったのは奥日光で氷点下2・6度。このほか3地点で氷点下となった。

 宇都宮は今季最低の2・7度を観測。宇都宮市森林公園周辺では下草が白い霜で薄化粧していた。サイクリングをしていた同市石井町、会社員田代和美(たしろかずみ)さん(52)は「今シーズン初めて冬用のウエアを着た。自転車をこいでいるうちに体が温まった」と白い息を吐いた。

(文・写真 磯真奈美)