明治安田J3第34節は2日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎほかで9試合が行われ、栃木SCは岐阜に1-2で逆転負けを喫した。通算14勝7分け13敗の勝ち点49、順位は暫定9位のまま。昇格プレーオフ圏の6位と勝ち点差は4で変わらない。

 栃木SCは前半13分にFW棚橋尭士(たなはしあきと)がPKを決めて先制した。しかしその後はボールを保持する相手に苦しめられ、後半33分に追い付かれると、40分に逆転を許した。

 次戦は9日午後2時から、同会場で鹿児島と対戦する。

逆転負けを喫し、肩を落として引き揚げる栃木SCの選手たち=カンセキスタジアムとちぎ、森田大地撮影
逆転負けを喫し、肩を落として引き揚げる栃木SCの選手たち=カンセキスタジアムとちぎ、森田大地撮影

逆転負けに喪失感大きく

 天国から地獄だった。昇格プレーオフ(PO)圏入りに向けて勝利だけが求められるこの時期に、栃木SCは痛過ぎる敗戦。逆転負けという展開も相まって、うなだれる選手たちから漂う喪失感は大きかった。

 出だしは上々で、狙い通りに前線からのプレスが効いてFW棚橋尭士(たなはしあきと)がPKを獲得し、前半13分に先制。早々に訪れた喜びの瞬間。ただ、この日のSCはここがピークだった。