栃木労働局は30日、宇都宮市若草1丁目のポリテクセンター栃木で、学生や子ども向けの職業体験イベント「ジョブフェスとちぎ2025」を初開催する。全国の労働局で初めて、職業体験イベント内でハローワーク職員による適職診断のコーナーを設け、参加者が自らの適職を探る機会を提供する。

 労働局によると、自分が向いている職業や県内企業の情報をよく知らないまま就職活動している学生もみられるという。イベントを通じて適職や栃木の会社のことを知り、興味関心を広げてもらおうと企画した。

 イベントには製造、金融、運送、メディアなど幅広い業種から23の企業や団体が出展する。ものづくりや作業車両への乗車、荷物の積み下ろし、自動車の整備などの職業体験を通じて仕事への理解を深めてもらう。

 建設業や運送業などの危険が伴う仕事についても、関係各社が講じる墜落、転落防止の措置を体験してもらい、不安の解消につなげる。職業体験は学生に限らず、子どもや親子連れも楽しめる。

 ハローワークによる適職診断は、ゲーム感覚で設問に答え、適性がある職業が分かるものを準備している。担当者は「自分の興味関心があるものを体験し、職業へのイメージを膨らませてもらうためにも気軽に立ち寄ってほしい」と呼びかけている。

 午前10時~午後2時。参加無料。申し込み不要。(問)同労働局労働基準部監督課028・634・9115。