大正から昭和初期にかけ数々の児童文学作品を生み出した千葉省三(ちばしょうぞう)だったが、日本の戦時色が強まる中で創作活動から遠ざかり、戦後は忘れられた存在になっていた。
1958(昭和33)年、省三は戦時中に疎開した新潟県から都内に戻った。省三への再評価の声が高まるようになったのは、この頃からだ。背景には新しい児童文学を求める動きがあった。省三は、それまで日本児童文学の主流といわれてきた「小川未明(おがわみめい)に代わる存在」と注目された。
元都賀町教育長の小倉久吾(おぐらきゅうご)さん(88)は宇都宮大3年だった59年、省三に会いに自宅を訪ねた。
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