荒川颼さんが描いた「四季桜 純米大吟醸 夢ささら」ラベルデザイン

 銘柄「四季桜」を醸す宇都宮酒造(宇都宮市)は11月4日、栃木県オリジナルの酒造好適米「夢ささら」で醸した「四季桜 純米大吟醸 夢ささら」を発売する。ラベルには、筆を使わない墨絵師「指墨画家」の荒川颼(あらかわ・しゅう)さんのデザインで酒の味わいを表現した。

 同酒造の純米大吟醸酒は山田錦、五百万石を使ったものがあったが、夢ささらを用いるのは初めて。精米歩合40%まで磨き、甘い香りとジューシーな甘みを引き出すことが特徴の栃木県産T-F酵母で醸した。アルコール度数16%、日本酒度はマイナス4・0でやや甘口、酸度1・7で程よい酸味も感じられる。下野杜氏であり南部杜氏でもある玉山和良(たまやま・かずよし)杜氏が新商品づくりを初めて担当した。

 荒川さんは、伝統的な技法やルールにとらわれず、自由で大胆さと繊細さを兼ねた独特なタッチで「躍動感」「力強さ」「迫力」を追求した作品を展開する。大阪・関西万博における栃木県展示ブースでパフォーマンスを披露し、国内外に向けて、とちぎの魅力を発信した縁から今年9月、「とちぎ未来大使」に就任した。

 ラベルは、四季桜、夢ささらの味わいを、桜の花枝に鶴が舞う絵柄で表現した。同社は「華やかで優しい甘さが特徴で、大空の広がりを感じていただける」としている。

 税別価格は720ミリリットルが3630円、1・8リットルが7270円。