人材総合プロデュースのエイジェック(東京都)は20日、栃木県庁で記者会見し、来年4月に広域通信制高校サポート校「AGK(エイジェック)アスリート高等学院」を開校する計画について発表した。提携する通信制高校で学びつつ、「男子野球」など4コースの競技に打ち込める環境を提供する。栃木市に昨年開設した、エイジェックスポーツ科学総合センターというスポーツ科学専門機関がサポート校運営に当たる例は全国初といい、入学者は初年度、50人程度を目指す。
同サポート校本部は同センター内に設置予定。同市や小山市での練習が想定され、鈴江晴彦(すずえはるひこ)校長は「まずは県内や近県から来てほしい」と述べた上で成績が伸びる時期に個人差がある点に触れ、「一流の指導者と一緒に頑張りたい生徒さんはぜひ」と呼びかけた。
会見によると同センターは、体力解析などの測定環境や専門家によるトレーニング指導に優れる。同サポート校には男子野球のほか「女子野球」(いずれも硬式)と「相撲道」「空手道」の4コースを設け、センターの機能を生かした指導を行う。費用は年間35万円(初年度入学金など別)で、提携する開志創造高(新潟市)への入学が条件。
各コースでトップアスリートを目指し、男子野球は甲子園出場も目指す。また同社は2028年春に通信制大学の開校も構想する。
今月26日以降、同センターで説明会を開き、来年1月上旬とみられる文部科学省の設置認可を経て、出願日程を公表する。詳細は同センターホームページ(https://agekke-ssc.com/)。問い合わせも同ページから受け付ける。