参加者に「日光誉」など自蔵の酒を紹介する渡邊佐平商店の渡邊康浩社長(左)=18日午前、栃木市内

 「とちぎの酒」を味わいながら日光への旅を楽しむ列車ツアー「地酒列車ささら号で行く『とちぎ美酒街道』」が18日、東武日光線で開催され、首都圏のお酒愛好家71人が県産の日本酒や食材を堪能した。

 県、県酒造組合、栃木クラフトビール推進協議会が、「とちぎの酒」の魅力を首都圏の消費者へアピールし、認知度向上と需要拡大を図ろうと企画した。

 特別の臨時列車は東京都内の北千住駅を出発。車内では片山酒造、渡邊佐平商店(日光市)、小林醸造(鹿沼市)、第一酒造(佐野市)の日本酒4種セットが配られ、乾杯が行われた。各蔵元は自蔵の特徴、酒造りへのこだわりを説明し、各席を回って酒を注いだ。

 参加者は本県食材の弁当やつまみを食べながら飲み比べを楽しんだ。東京都世田谷区、会社員青木洵(あおきまこと)さん(36)は「栃木の酒がおいしいのは知っていたが、なかなか出合う機会がなったので参加した。蔵元の思いを聞けるのもいいですね」と酒と旅を満喫していた。

 到着した東武日光駅前では県内の日本酒やクラフトビール、ワインの有料試飲会「とちぎの地酒で乾杯フェスタin日光」も開かれた。