【日光】日光小の3年生25人がこのほど、所野の市霧降高原キスゲ平園地で、ニッコウキスゲの補植体験を行った。
市を象徴する花として知られるニッコウキスゲは、かつてシカの食害により激減。その後、花を守ろうと防護ネットの設置やボランティアによる補植活動などが定期的に行われてきた。同校では、自然の尊さや環境を守る人々の思いを学んでもらおうと、総合的な学習の時間の一環で実施し、今年で3回目となる。
晴天の中、園を管理する自然公園財団日光支部のメンバーや市職員ら約10人がサポート。児童らはスコップを使って園地の斜面に苗約500株を丁寧に植え付けた=写真。吉江萌々香(よしえももか)さん(9)は「人の手によって環境が守られていた。きれいなニッコウキスゲが苦労して植えられていることが分かった」と話した。