日本消化器外科学会に所属する本県勤務の消化器外科医は4月時点で10年前から23人(7%)減の284人となり、特に40歳未満の若手が96人から52人へほぼ半減したことが18日までに、学会のまとめで分かった。胃や腸などの手術を担う消化器外科医は休日夜間の突発的な対応があるため労働環境が厳しく、敬遠されているという。がん治療の停滞や救急医療の逼迫(ひっぱく)が懸念されるとして、日本臨床外科学会県支部は9月、県へ待遇改善を求める要望書を提出した。

岩佐景一郎県保健福祉部長(左)に消化器外科医確保に向けた要望書を提出する日本臨床外科学会の尾澤県支部長=9月、県庁
消化器外科は外科医の約7割を占めると言われる。ほぼ全ての消化器外科医が所属する日本消化器外科学会によると、本県の2015年の所属医師は307人いたが、20年から300人を割り込み、減少傾向にある。特に40歳未満はこの10年間でほぼ半減した。
厚生労働省の報告書では、40年に日本消化器外科学会所属の65歳未満の医師は9200人となり、25年から39%減ると予測される。高齢者人口の増加で需要が高まる中、約5200人の不足が見込まれるという。

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