【日光】中宮祠の日光山輪王寺別院・中禅寺立木観音で11日、5日間限定の夜間参拝が始まった。初日は雨となったが、境内各所がライトアップされ、参拝客は闇夜に浮かび上がる堂内で静かに手を合わせた。
オフピーク観光の一環で、混雑する時間帯を避けて参拝してもらう試み。期間中は日光開山の祖・勝道上人(しょうどうしょうにん)の名をしたためた「沙門勝道」の御朱印や、発光するアクリル板で作った「輝守(きらまもり)」を頒布するほか、普段は五大堂に安置している勝道上人の坐像(ざぞう)を間近で見ることもできる。
手首とロープでつながった錫杖(しゃくじょう)も用意され、同寺の役僧雑賀匡円(さいがきょうえん)さん(51)は「錫杖を握って縁を結び、勝道上人と日光のルーツを感じてもらいたい」と話す。
夜間参拝は18、25日と11月1、2日も実施する。