鹿沼市最大のイベント「鹿沼秋まつり」が11日、同市今宮神社を拠点に始まった。雨の中、豪華絢爛(けんらん)な彫刻屋台26台が多くの来場者を魅了した。

雨の中、彫刻屋台を向かい合わせて行った「ぶっつけ」=11日午後7時、鹿沼市上田町
雨の中、彫刻屋台を向かい合わせて行った「ぶっつけ」=11日午後7時、鹿沼市上田町

 初日はユネスコ無形文化遺産「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」がメイン。正午から夕方にかけて一番町・上田町の彫刻屋台を先頭に、同神社境内へ屋台を引き入れる「繰り込み」、引き出す「繰り出し」を行った。同町の吉澤定男(よしざわさだお)祭典委員長(65)は「雨の中、頑張っていただき感謝。2日目の御巡幸・御巡拝まで一丸となって成功させたい」と話した。

今宮神社から一番に引き出される上田町の彫刻屋台=11日午後4時35分、鹿沼市今宮町
今宮神社から一番に引き出される上田町の彫刻屋台=11日午後4時35分、鹿沼市今宮町

 夜には市内各所で囃子(はやし)の競演「ぶっつけ」を披露。上田町交差点では、7台の屋台が集まり、豪快な囃子と威勢良いかけ声を響かせた。最終日の12日には市中心部で市民まつりとして彫刻屋台揃(そろ)い曳(び)きなどが行われる。