任期満了に伴う那珂川町長選は、14日の告示まで1週間を切った。現職の福島泰夫(ふくしまやすお)氏(75)が3期目の今期限りでの退任を決め、いずれも新人で町議の鈴木繁(すずきしげる)氏(61)と益子純恵(ましこすみえ)氏(46)が立候補を表明している。福島氏の支援を受け「(福島氏の)良い政策は大切にし、独自性も出す」とする鈴木氏と、「オール那珂川」を掲げる益子氏。福島氏の初当選以来12年ぶりとなる選挙戦の構図を探った。投開票は19日。

 「12年前、町長選に出るに当たり、後継議員として出ていただいた。守ってきた町長室を引き継いでもらいたい」。8月中旬の鈴木氏の事務所開きで、福島氏はつながりの強さをアピールした。簗和生(やなかずお)衆院議員も「リーダーを担えるのは町長の後継である鈴木先生」と、自民党員でもある鈴木氏にエールを送った。