2026年度前期NHK連続テレビ小説「風、薫る」の主人公一ノ瀬(いちのせ)りん役を演じる俳優見上愛(みかみあい)さん(24)が22日、県内の自治体や下野新聞社を訪れ、首長らにドラマ撮影の意気込みなどを語った。同社では若菜英晴(わかなえいせい)社長と懇談し、「県内で撮影し、自分の古里のような温かさを感じている。この温かさをドラマでも届けたい」と話した。

下野新聞社社員らの歓迎を受ける見上さん(中央)=22日午後4時、同社
下野新聞社社員らの歓迎を受ける見上さん(中央)=22日午後4時、同社

 同作は、明治時代に西洋式看護学を学んだ「トレインドナース(正規に訓練された看護師)」として活躍した旧黒羽町出身の大関和(おおぜきちか)をモチーフに描く。8日にクランクインし、大田原市などで撮影を行った。

 若菜社長は「紙面でも大関和や見上さんについて紹介していきたい」と激励。自然が好きだという見上さんは県内の撮影について、「大自然に囲まれ、ご飯もおいしく、温泉にも入り、体調がすごくいい。地域の協力に感謝し、これからも頑張りたい」と笑顔で話した。

 この日、見上さんは大田原、那須塩原の両市庁舎や那須町役場、県庁も訪れた。大田原市役所では市職員約300人らが出迎え、相馬憲一(そうまけんいち)市長は「全国の皆さんを元気づけられるような番組にしていただければ」などと言葉を交わした。

花束を手にした見上さん=22日午後4時、宇都宮市昭和1丁目
花束を手にした見上さん=22日午後4時、宇都宮市昭和1丁目