2回、2死二、三塁のピンチでマウンドに集まる青藍泰斗ナイン=エイジェックスタジアム、加藤竜矢撮影

 第78回秋季県高校野球大会第4日は20日、宇都宮市のエイジェックスタジアムなど3会場で2回戦8試合が行われ、今夏の甲子園に出場したシード青藍泰斗が幸福の科学学園に7-8でサヨナラ負けを喫し、来春のセンバツ出場が絶望的となった。幸福の科学学園は11年ぶりの3回戦進出。このほか高根沢、鹿沼などが勝ち上がった。

 青藍泰斗は7-3で迎えた九回、被安打3、6四死球と崩れた。最後は押し出し四球で4点差をひっくり返された。高根沢は鹿沼東・今市・壬生の連合チームとの乱打戦を11-7で制し、4年ぶりの2回戦突破。鹿沼は足利を14-2の八回コールドで下し、3年ぶりに3回戦へ駒を進めた。

 大会第5日は21日、同会場などで2回戦の残り8試合が行われ、全チームが登場する。

経験不足、重圧に屈す 青藍泰斗

 今夏の甲子園に出場した青藍泰斗は、新チーム初の公式戦となった2回戦で姿を消した。夏8強の幸福の科学学園に九回サヨナラ負けを喫し、青山尚緯(あおやまなおい)監督は「経験値不足が出ましたね」と敗戦を受け止めた。

 突然、プレッシャーが押し寄せた。4点リードで迎えた九回の守備。先頭でここまで無安打の4番三角晃平(みすみこうへい)の打球が左中間を割ると、球場の雰囲気は一変。服部隼士(はっとりはやと)主将が「勝たなければならないと思えば思うほど、体に力が入ってしまった」。夏王者の余裕はなく、ずるずると泥沼に足を引きずり込まれた。