社会人野球の日本一を決める今年の都市対抗野球大会は9月8日、王子(愛知・春日井市)の優勝で幕を閉じた。栃木県チームは地区予選で敗れ出場できなかったが、県内の高校や大学を卒業し、現在も競技を続ける選手たちが数多く出場した。各チームに登録された栃木県ゆかりの選手たちを、過去の写真とともに2回に分けて紹介する。1回目は名門・作新学院高出身の選手たちを取り上げる(年齢は開幕日の8月28日時点)。
32チームが出場した都市対抗野球大会は8月28日~9月8日、東京ドームで行われ、王子が21年ぶり2回目の優勝を果たした。
■勝負強さで優勝に貢献
王子では、作新学院高の2016年夏の甲子園優勝メンバーである山ノ井隆雅(やまのいりゅうが)外野手(27)=桐蔭横浜大=が全試合に出場した。
途中出場した1回戦では延長十回、3点を追う1死満塁の局面で打席に立ち、1点を奪う適時打を放った。その後、サヨナラのホームを踏み、劇的勝利に大きく貢献した。準々決勝以降はスタメンで出場し安打を放ち、8日の決勝でも安打や犠打を記録した。

勝負強さは16年夏の甲子園でも発揮していた。2回戦の尽誠学園(香川)戦では初回無死一塁の場面で二塁打を放ち、準々決勝の木更津総合(千葉)戦では、大会を代表する左腕・早川隆久(現・楽天)投手から本塁打を放つなど優勝に大きく貢献した。

甲子園を制した作新メンバーでは、日立製作所(茨城・日立市)の主将を務める鮎ケ瀬一也(あゆがせかずや)捕手(27)=国際武道大=は、1回戦で途中出場も敗戦と、悔しい結果に。8強に入ったJFE東日本(千葉市)は宇賀神陸玖(うがじんりく)投手(26)=富士大=が登録されたが、登板機会はなかった。
3選手は「作新甲子園優勝メンバーのいま」①鮎ケ瀬 ②宇賀神 ③山ノ井 でも詳しく紹介している。
甲子園で活躍した作新学院高OBの名前は他にも。
■プロ注目の遊撃手
(2回目は他の栃木県内の高校や、県内の大学出身の選手を紹介します。13日配信予定)
残り:約 1250文字/全文:2187文字
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く