来春のセンバツ甲子園につながる兼秋季関東地区大会県予選は13日に開幕し、60校49チームが熱戦を繰り広げる。上位2チームは10月18日から山梨県で開かれる関東大会に出場する。組み合わせを4ブロックに分け、戦いの行方を展望する。
■Aブロック 3校中心に接戦予想

文星芸大付、栃木工の両シードに加え、宇都宮と夏8強入りした3チームがそろい、接戦が予想される。
文星芸大付は、2年生からエース格だった左腕津久井雷仁(つくいらいと)が背番号1を付ける。
栃木工は県立校7チームで争った交流戦を制して地力を示した。宇都宮はこの夏も4番を務めて高打率を残した広澤和真(ひろさわかずま)、投手では松井優乃介(まついゆうのすけ)、小堀主水(こぼりもんど)らが残り期待できそうだ。

■Bブロック 青藍泰斗を実力校追う

今夏の県大会を制した青藍泰斗に宇都宮工や幸福の科学学園といった実力校が挑む構図になりそうだ。
青藍泰斗は1桁背番号のうち6人を1年生が占めた。主力だった3年生の抜けた影響はありそうだが、甲子園で先発した服部隼士(はっとりはやと)、富田創史(とみたそうし)の存在は心強い。背番号1は1年生左腕の小野原星成(おのはらせな)が抜てきされた。
幸福の科学学園は、交流戦のブロック決勝で佐野日大に善戦した。勝ち進めば2回戦で早くも青藍泰斗と激突する。宇都宮工は田島駿(たじましゅん)、村上大悟(むらかみだいご)、新井脩叶(あらいなおと)が並ぶ打線に力がある。投手陣の仕上がりが鍵を握る。

■Cブロック 国学栃木一歩リード

国学院栃木が経験、実績ともに頭一つ抜ける。
昨年の1年生大会で優勝するなど、現2年生世代の評価は高く、2018年以来となるセンバツ出場を見据える。夏の県大会4強入りの原動力となった辺見斗磨(へんみとうま)、飯原寛大(いいはらかんた)の両右腕に加え、中軸を担った農作力(のうさくちから)と池谷挑夢(いけがやいどむ)、捕手の大森選(おおもりせん)など実力者がそろう。
石橋は夏の4番で投手としても登板した石川貴士(いしかわたかし)が大黒柱。白鴎大足利は4番・捕手の平林優斗(ひらばやしゆうと)をはじめ、多くの選手が夏を経験しているのが強み。エース大塚大和(おおつかやまと)を擁する小山西も虎視眈々(たんたん)と上位進出を狙う。

■Dブロック 佐野日大と作新の2強

前回王者の佐野日大と今夏準優勝の作新学院の2強に他チームが挑む。
佐野日大は好投手・鈴木有(すずきゆう)に注目だ。伸びのある直球と切れ味鋭い変化球でコーナーを突く投球が持ち味。打たせて取るだけでなく三振も狙える。盤石の投手陣を打線が援護できるか。
作新学院は走攻守に優れた遊撃手の澤村友真(さわむらゆうま)、捕手の大村遥(おおむらはる)ら夏の悔しさを知る主力が残り経験豊富だ。2024年センバツ以来の甲子園出場へまずは関東大会の切符をつかみたい。
夏を経験した選手が複数在籍する栃木、宇都宮短大付もチャンスをうかがう。

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