「近代日本経済の父」とも呼ばれる実業家渋沢栄一(しぶさわえいいち)が1899年に宇都宮市大谷町を訪れた際に旅館で撮影された写真が、11日までに宇都宮市内の個人宅で見つかった。矢板市の発展などに貢献した実業家矢板武(やいたたけし)や、旧宇都宮町の町議、助役などを務めた田中勝次郎(たなかかつじろう)とみられる人物らと並んだ集合写真で、渋沢栄一記念財団が運営する渋沢史料館(東京都)は「同年代の渋沢の写真は少なく、貴重な資料」としている。