坂本昌行(右)にせりふ覚えを褒められ、笑顔の海宝直人=東京都多摩市

 ミュージカル「MURDER for Two」より。ピアノを弾く坂本昌行(左)と、海宝直人(撮影・関口佳代)

 ミュージカル「MURDER for Two」より。坂本昌行(左)と海宝直人(撮影・関口佳代)

 囲み取材に登場した(左から)J・スコット・ラップ、海宝直人、坂本昌行、スコット・シュワルツ=東京都多摩市

 坂本昌行(右)にせりふ覚えを褒められ、笑顔の海宝直人=東京都多摩市  ミュージカル「MURDER for Two」より。ピアノを弾く坂本昌行(左)と、海宝直人(撮影・関口佳代)  ミュージカル「MURDER for Two」より。坂本昌行(左)と海宝直人(撮影・関口佳代)  囲み取材に登場した(左から)J・スコット・ラップ、海宝直人、坂本昌行、スコット・シュワルツ=東京都多摩市

 俳優の坂本昌行と海宝直人が2人で13役を演じるミュージカル「MURDER for Two」の東京公演が始まった。米国でヒットしたサスペンスコメディーの日本版で、10月にかけて6都府県で上演される。

 殺人事件の現場にいち早く駆けつけた巡査マーカスが、くせ者ぞろいの容疑者たちに苦戦しつつも、真犯人を見つけて手柄を立てようとする物語。海宝が主にマーカスを演じ、坂本は容疑者たちを演じ分ける。

 衣装を替える時間はなく、坂本はわずかな小道具と声色、立ち姿の変化だけで年齢も性別もさまざまな容疑者たちを瞬時に表現。海宝は目まぐるしく役を切り替える坂本に的確に対応しつつ、野心家のマーカスを愛嬌たっぷりに見せる。

 歌やダンスに加え、2人がピアノの弾き語りをする場面も見どころの一つ。開幕前の囲み取材で坂本は「せりふを言いながらだと手元がぶれるので、正確に弾くのが難しい」と苦労を明かした。

 海宝は「マサさん(坂本)の作品に対する献身的な姿に刺激を受けた」と語る。いくつもの役をこなしながら「その全てに誠実に向き合っているのが本当にすごい。見習いたいと思いました」。

 後輩から憧れの視線を受けた坂本は「実はせりふを忘れることもあるんです」と照れ笑い。そんな時は「海宝くんが僕の分もせりふを覚えていてくれるので助かる。彼1人でも(この作品は)できるんじゃないか」と冗談を交えて後輩に感謝した。

☆公演日程は以下の通り。

9月11~22日 東京・EX THEATER ROPPONGI

9月27、28日 宮城・多賀城市民会館

10月4、5日 福岡・久留米シティプラザ

10月10、11日 新潟・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館

10月17~22日 大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

10月25、26日 愛知・東海市芸術劇場