石破茂(いしばしげる)首相が辞意を表明した7日、県内の国会議員からは首相の判断を肯定的に捉える声が相次いだ。事実上の退陣勧告である自民党総裁選の前倒し要求が広がる状況下で、同党議員は「党の分断を回避できた」などと受け止めた。野党議員からは、首相の置かれた党内情勢などを推し量りながらも「結果として政治空白をつくった」との指摘が上がった。

 自民党前幹事長で県連会長の茂木敏充(もてぎとしみつ)衆院議員は「党の分断回避のため、決断されたことを重く受け止めたい」とコメント。昨年の総裁選を首相と争い「ポスト石破」候補の一人とされる中、「党が一致結束して新しい自民党をつくり、再スタートを切ることが今何よりも大切だ」と強調した。