NHK大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」で栃木市ゆかりの浮世絵師喜多川歌麿(きたがわうたまろ)役を演じる俳優染谷将太(そめたにしょうた)さん(33)を招いたトークイベントと、ドラマを共に鑑賞するパブリックビューイング(PV)が7日、旭町のとちぎ岩下の新生姜(しょうが)ホールで開かれた。
同市とNHK宇都宮放送局の主催。染谷さんは主人公蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)(蔦重)のプロデュースにより人気絵師の地位を確立していく姿を好演している。
染谷さんはイベントに先立ち市美術館を訪れ、歌麿が手がけた「雪月花」の高精細複製画などを鑑賞。「温度感や感情も伝わってきた。歌麿は感情豊かな方だったのかなと思う」と語り、ドラマの見どころや舞台裏などを紹介した。
午後6時からはBS放送で同日放送回のPVが行われた。鑑賞後、染谷さんは「今後さらにドラマチックな展開になる。見たことのない歌麿を楽しんでほしい」と期待を込めた。
友人と訪れた壬生町元町、中島澄江(なかじますみえ)さん(67)は「歌麿の人物像は謎が多い中、染谷さんがどのように役に命を吹き込んでいるのかが伝わった。来週からも見るのが楽しみ」と話した。