サプライズで似顔絵をプレゼントされ、満面の笑みを浮かべる小林薫=4日、東京都新宿区

 舞台あいさつに登場した(左から)ピエール瀧、満島ひかり、小林薫、戸塚純貴、宮崎美子、木下麦監督=4日、東京都新宿区

 サプライズで似顔絵をプレゼントされ、満面の笑みを浮かべる小林薫=4日、東京都新宿区  舞台あいさつに登場した(左から)ピエール瀧、満島ひかり、小林薫、戸塚純貴、宮崎美子、木下麦監督=4日、東京都新宿区

 アニメ映画「ホウセンカ」(10月10日公開)の完成披露舞台あいさつが東京都内で開かれ、声で出演した俳優の小林薫、満島ひかり、戸塚純貴、宮崎美子、ピエール瀧と木下麦監督が登場。小林は「日常のささやかなことが幸せなんだと感じられる作品」と話した。

 年老いた主人公が、言葉を話す謎の花・ホウセンカとの会話から、自身の過去を振り返る物語。主人公の現在と過去の声を小林と戸塚がそれぞれ担当し、ホウセンカ役は瀧が演じた。宮崎と満島はヒロインの現在と過去の声をそれぞれ務めた。

 アニメの収録は8年ぶりだったという満島。「前回は悔しい思いをしたので、そこから毎日アニメを見て勉強した」と陰の努力を明かした。

 一方、声優の経験も多い瀧は、一緒に収録した小林が「声の仕事は慣れていないと思って」あれこれアドバイスをしたという。「後から(小林が)ジブリ作品に出ていた方だと気付いて恥ずかしくなった」と苦笑した。

 すると今作で声優に初挑戦した戸塚が「その天の声、僕に欲しかったです」とぽつり。宮崎も「(マイクに音が入るよう)前を見てお芝居を続けるのが大変」と声優の難しさをしみじみ語った。

 最後にこの日が74歳の誕生日だった小林に、木下監督がサプライズで似顔絵をプレゼント。小林は「家宝にします」と満面の笑みを浮かべた。

(舞台あいさつは4日に行われた)