地蔵に帽子や前掛けを着せるメンバー

 【日光】市への移住者ら6人でつくるNPO法人「繭のおくりもの企画」は11日、匠町の景勝地憾満ケ淵(かんまんがふち)に並ぶ地蔵に手製の帽子と前掛けを着せる作業を行った。

 同法人は、衣料資源の活用と裁縫技術の普及を目的に2021年に設立した。着物のリメークを通して手作りの楽しさを発信しながらさまざまな地域貢献活動に取り組んでいる。

 取り組みは昨年に続いて2回目で、今回は寄付品などから赤地の着物をリメーク。法人を立ち上げた着物リメークアーティスト、まゆさん(65)が型紙を起こして仕立てた前掛けなどを、メンバーが約80体の地蔵に丁寧に着せていった。

 同所では14日に法要が行われた。同法人の福田純夫(ふくだすみお)理事長(66)は「今年も奉納でき、また新たな1年のスタートを切れた。たくさんの人に着物の味わいを感じてもらいたい」と話した。