【日光】マリンスポーツに親しんでもらおうと、県セーリング連盟はこのほど、落合中プールで体験教室を開いた。市内では初開催。同校の3年生40人が水と風を生かした競技の魅力に触れた。
本県のウインドサーフィンコーチを務める萩原正大(はぎわらまさひろ)さん(41)=神奈川県在住=や、「いちご一会とちぎ国体」セーリング成年女子国体ウインドサーフィン級で優勝するなどトップセーラーとして活躍する小嶺恵美(こみねめぐみ)さん(県スポーツ協会)らが指導に当たった。
生徒たちはサーフィン、ウインドサーフィン、小型ヨットの「OP」に挑戦。サーフィンでは、ボード上で腹ばいになり腕でこぎながら進むパドリングを試し、ウインドサーフィンではボードに立って帆を上げて水面を進んだ。歓声や悲鳴を上げながら、水上でバランスを保つ難しさに悪戦苦闘していた。
生徒会長の斎藤紬希(さいとうつむぎ)さん(14)は「海のない県でマリンスポーツができるとは思わなかった。楽しかった」と満足そう。萩原さんは「知らないことに取り組むことはハードルが高い。普及には、多くの人に体験してもらうことが大切」。小林繭美(こばやしまゆみ)理事長(52)も「競技に興味を持ってくれる子が増えてくれれば」と期待した。