参院選の投票をオリオン通りで呼びかける大学生たち=12日午前、宇都宮市江野町

 若い世代の社会参画を目的として活動するNPO法人ドットジェイピー栃木支部は12日、参院選での投票を促す「投票所あっちだっぺよプロジェクトin栃木」を宇都宮市中心部で行った。県内の大学生ら11人が参加し、同世代の若者らに一票の権利を行使する大切さを訴えた。

 同法人は全国の大学生約600人を中心に活動する団体で、2023年から投票率向上のためのイベントを各地で開いている。

 本県の大学生たちは、黒い服に「1億分の1票。まず一歩。」や「人生に投票したい。」などと書かれたカラフルな看板を貼り付けたり、手で掲げたりしてJR宇都宮駅前の大通りやオリオン通りを練り歩いた。オリオンスクエアでイベント中だったラッパーが活動に気づき、共に投票を呼びかける一幕もあった。

 道行く人への声かけも行い、投票へ行くかどうかの聞き取り調査も実施した。沿道の店舗には、投票を呼びかける看板の設置を依頼して回った。

 同支部メンバーの白鴎大教育学部3年、原田大輝(はらだだいき)さん(20)は「若者の投票率8割を目指したい。選挙が歯磨きと同じくらい生活の一部になってくれたらいい」と思いを語った。