田んぼ周辺の草刈りをする野澤農産の社員。農業資機材や燃料費、人件費などの上昇が、農業経営を圧迫する=6月下旬、真岡市

 6月下旬、真岡市内。連日のように気温30度を超える暑さの中、農業法人野澤農産(同市)の社員4人が水田周辺の草刈りを行っていた。

 同社は主食用米と飼料用米を計約90ヘクタール栽培するほか、麦や大豆、ソバも生産する大規模農家。管理するほ場は南北約8キロ、東西約6キロの範囲に点在している。野澤元(のざわはじめ)社長(50)は「この時期は毎日のように場所を変えて草刈りばかり」と苦笑する。