20日投開票の参院選の投票率向上を図ろうと、宇都宮市のNPO法人「栃木県こども応援なないろ」は2日、食品などを無償配布する「フードパントリー」に合わせ、宇都宮大陽東キャンパスで投票を呼びかける啓発活動を行った。
同法人は昨年、県選挙管理委員会の「とちぎ選挙啓発サポーター」に登録された。同法人の学生ボランティアら10人ほどが「投票お願いします」などと宇都宮大の学生に声をかけ、パンと一緒に、バスケットボールB1宇都宮ブレックスの小川敦也(おがわあつや)選手を起用した県選管の啓発チラシを約100人に配った。
同法人は子どもの食や不登校の支援を続けており、企業などから提供を受けた食品を配布するフードパントリーを、高校や大学で定期的に実施している。
昨年10月に実施された衆院選の本県小選挙区の年齢別推計投票率は、18~19歳が35・40%、20~24歳が25・44%と、全年齢の50・24%を大きく下回った。
学生ボランティアの真岡市、古田土瑞樹(こだとみずき)さん(17)は「まだ若者の投票率が低いので、参院選があることを知って少しでも投票する人が増えてほしい」と話した。